救命病棟24時(第2シリーズ)

公開日:2005

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泣ける奴らのアクション。夢を求めてやってきた町は、掃き溜めだった しかしてかかる事実の詳細に関しては他日なる一篇に集積して研究論証すべく、目下材料の整理中に属すれども、その一斑を摘要すれば、元来この屍神、屍鬼、もしくは火車等と称する妖異現象は、狐し得たる際の満悦と勝利感の高潮によって、あたかも現在の食肉禽獣、虫類間に遺伝残存しおるがごとき獲物翻弄の高等なるものを行いたる習性が変形遺伝せしもの(敵手の首級を投げ上げ投げ上げ歓喜したる史実厳存す。かつ、かかる擬生物体翻弄の習性が主として男児に現われ易き事実に注意すべし拙著、心理遺伝本論中、変型遺伝の部参照)なる事実と照合する時は、かかる心理遺伝が、かくのごとき屍体翻弄の夢中遊行を誘起し得べきこと、疑いを容れざるべし。 扉の向うは恐ろしく広いホールで、天井一面に五色の泡みたようなものがユラユラと霞んでいるのは、会員の手から逃出した風船玉であった。その下を渦巻く男女は皆タキシード、振袖、背広、舞踏服なんどの五色七彩で、女という女、男という男の背中からそれぞれに幾個かの風船玉が吊り上っている。その風船玉の波が、盛り上るような音楽のリズムに合わせて、不可思議な円型の虹のように、ゆるやかに躍り上り躍り上りホール一面に渦を巻いている。桃色と水色の明るい光線の中にと思ううちに扉がピッタリと閉じられた。